教員情報 |
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 対人プロセス想起法
(Interpersonal Process Recall)の意義と限界に関する予備的研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 淑徳心理臨床研究 |
巻・号・頁 | (17),13-19頁 |
概要 | 本研究では、カウンセラーが自身のカウンセリング録画VTRを調査者とともに視聴し、各場面での体験について詳細に検討するといった、対人プロセス想起法(以下、IPR)と呼ばれるカウンセラー訓練法の意義と限界について予備的に検討した。大学院生カウンセラー5名のIPR訓練体験(分析1)、中堅カウンセラー2名のIPR訓練体験(分析2)をそれぞれ質的に分析し、その分析1、2の結果を対比させることで上記の目的にアプローチした。その結果、分析1、2に共通して、VTRがあることで自分自身の言語的・非言語的関わり方について客観的に見直せる可能性や、安心して話し合える調査者が共にいることでIPR訓練の意義が促進される可能性などが示唆された。一方、IPR訓練の限界としては、分析2から、VTRという映像的な刺激があるからこそ、その細部に注意が向いてしまい、カウンセリング全体としての文脈を捉えにくくなってしまうという可能性なども示唆された。 |