クマキリ タク   
  熊切 拓
   所属   淑徳大学  留学生別科 留学生別科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/03
形態種別 学術論文
標題 アラビア語チュニス方言における2人称単数の心性与格用法の意味
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 『日本エドワード・サピア協会研究年報』34, 23-32. 日本エドワード・サピア協会.
概要 本研究では、アラビア語チュニス方言における2人称単数の与格人称接尾辞 -lik の心性与格用法を論じた。この与格は特定の動詞とのみ現れ、文で述べられている事態と関係がなく、また特定の聞き手を指すものではない。先行研究において十分相見の記述がないこの用法について、本研究は物語における用例を検討した。そして、この心性的な与格が事態の提示に関わる特定のモダリティ動詞とともに現れることを指摘し、その意味が「話し手が聞き手にとって意外であるとみなしている事態の提示」にあると分析し、ミラティヴィティと関連付けた。