教員情報 |
ナカノ マサアキ
中野 正昭 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 剣劇を再考する――誕生とジャンルの特性―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 東アジアにおける舞台性大衆娯楽のグローカル化を巡って:論文集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 立教大学アジア地域研究所 |
巻・号・頁 | 418-438頁 |
著者・共著者 | 中野正昭 |
概要 | 大正期から昭和期にかけて人気を誇った剣劇(剣戟)は、現在も大衆演劇の重要演目として上演されている。一般に剣劇の誕生は、俳優・澤田正二郎(1892-1929)主宰の劇団「新国劇」が歌舞伎とは異なるリアルな殺陣を考案して人気を博したのを嚆矢とし、やがてこの殺陣を見せ場とする演劇ジャンル「剣劇」へと発展、さらに専門劇団が登場したとするのが定説である。しかし、新国劇の殺陣のどのような要素が剣劇へと受け継がれ、ジャンルとしての独自性に至ったのかの具体的な部分については、これまで充分には検証されてこなかった。本稿では、明治・大正期の政治と暴力性に注目しつつ、剣劇が同時代の観客にどのように受容されながらジャン ルの特性を獲得したかを検証した。 |