クマキリ タク   
  熊切 拓
   所属   淑徳大学  留学生別科 留学生別科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/10
形態種別 学術論文
標題 ある事態に先行する事態 —アラビア語チュニス方言の起動動詞 bda: のアスペクト・モダリティ・談話にわたる用法 —
執筆形態 単著
出版社・発行元 『東京大学言語学論集』42, 151-167. 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室.
概要 アラビア語チュニス方言において起動動詞《〜し始める》として一般的に用いられる bda: の未完了形には、起動の意味では解釈できない用法がある。本研究稿では、このような bda: の未完了形が、それが述べる事態が、ある基準となる事態に対して、時間的あるいは認識的に先行していることをあらわす、と分析した。そこで、「起動の意味をあらわさない bda: の未完了形」を「先行事態表示の bda:」と呼び、そのアスペクト、モダリティ、談話にわたる用法を記述し、その根底に先行事態と基準事態の関係という共通した事態認識があることを示した。