教員情報 |
イケハタ ミエコ
IKEHATA MIEKO 池畑 美恵子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 課題学習場面におけるセラピストの教授行動に関する臨床的研究-経験年数の異なるセラピストの比較から- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 発達臨床研究 |
出版社・発行元 | 淑徳大学発達臨床研究センター |
巻・号・頁 | 33,1-10頁 |
概要 | 課題学習におけるセラピストの教授行動に注目し、経験5年目のセラピスト(Th)と経験10年以上のスーパーバイザー(SV)の①学習内容の構成と②同一学習場面での教授行動の違いを明らかにすることを目的とした。分析対象は1~2語発話段階にある自閉症児の9カ月間のセッションであった。結果、①学習内容の構成は教示レベルの違いから4段階に区分可能であり、SVが早い時期からレベル3(聴覚教示課題)やレベル4(やりとり・表現活動)の学習を積極的に導入しているのに対し、Thは特にレベル4の学習の導入に慎重で、単調な構成から徐々に変化のある構成に変わっていくものの構成パターンを確立するまでに要する時間が長いことが示された。②教授行動の違いは、子どもの応答行動も含めて客観的分析と質的分析を行った。客観的分析からは、課題の持続時間やPositive BehaviorとNegative Behaviorの現れ方に差異が見いだされた。質的分析では非言語の教授行動に着目し、導入のタイミング、提示-応答構造の維持、早い段階でのステップアップ、参加行動の引き出し方、課題継続に向けた間の取り方における差異を指摘した。 |
ISSN | 0918-5968 |