ササベ サエ   
  雀部 沙絵
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 栄養学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/03
形態種別 学術論文
標題 Inhibitation of L-Arginine metabolizing enzymes by L-Arginine-derived advanced glycation end products.
執筆形態 共著
掲載誌名 J Clin Biochem Nutr.
巻・号・頁 46(2),177-185頁
著者・共著者 Lai YL, Aoyama S, Nagai R et al.
概要 Nω-Carboxymethyl-arginine(CMA)、 Nω-carboxyethyl-arginine(CEA)、 Nδ-(5-hydro-5-methyl-4-imidazolon-2-yl)-ornithine(MG-H1)はL-アルギニンから生成する糖化最終産物(AGEs)である。これら3種類のAGEsは、一酸化窒素合成酵素(NOS)の内因性阻害剤であるNG-monomethyl-L-arginine(L-NMMA)やasymmetric NG,NG-dimethyl-L-arginine(ADMA)と構造的に類似している。生体内でNOSの阻害剤の血漿濃度が増加するとNO産生が障害されて腎不全や動脈硬化等の血管疾患に結び付く。これらの理由からL-アルギニン由来のAGEsが3種類のNOSと、NOS阻害剤の代謝酵素であるDDAHと、細胞内のL-アルギニンを調節するアルギナーゼの活性を阻害するかどうかin vitro実験で調べた。その結果、AGEsが内皮性NOSの活性をわずかに阻害し、アルギナーゼの内因性阻害物質になりうる可能性があること、また今回用いたAGEsがNO生合成を直接的に妨げるものではないことが示唆された。