アラクニ ケイスケ   
  荒邦 啓介
   所属   淑徳大学  コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/02
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 「戒厳と『外地』――昭和10年代後半の戒厳論議」
執筆形態 単著
掲載誌名 アジア文化研究所研究年報
掲載区分国内
巻・号・頁 (51),37-52頁
概要 本論文では、昭和10年代後半に問題となった戒厳令中の「地方官」の解釈の争いを、一次史料を用いて分析し、その上で、昭和20年刊行の鵜飼信成『戒厳令概説』に見られる特異な法解釈を検討した。昭和10年代後半に入ると、いわゆる「外地」において戒厳を宣告した場合、外地長官が戒厳令中の「地方官」に該当するのか否かが、政府内での喫緊の議論の課題となり、陸軍や朝鮮総督府などが対立した。また、公法学者・鵜飼は、非常に強引な戒厳令解釈によって、外地長官のみならず、場合によっては中央官庁ですら戒厳令中の「地方官」に当たると解した。本論文では、これらの点の分析・検討も行った。