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教員情報 |
マツモト ヨシエ
松本 良恵 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/09 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 過剰適応傾向の高い人々が持つ反応バイアス |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 淑徳大学大学院研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29,1-21頁 |
著者・共著者 | 松本良恵・加納啓太・神信人 |
概要 | 社会の中でうまく適応しているように見える一方で、人知れず精神的な健康を損なっている人々の存在が指摘されている。このような人々に共通する傾向として過剰適応が挙げられる。本研究では剰適応傾向の高い人々が過剰適応傾向を実際以上に低く回答してしまう反応バイアスを持つと仮定し、このバイアスの証拠の確認を行った。大学生279名に質問紙調査を行い、過剰適応尺度(石津・安保, 2008)と、精神的不調を引き起こす過剰適応行動尺度の自己評価および他者評価を推測させた(他者評価の推測)。この時、参加者には「自分を最もよくわかってくれている他者」を思い浮かべさせた。過剰適応傾向の高い人々は重要な他者が自分を理解していないかのような回答をすることに抵抗感があるため他者評価の推測は彼らの反応バイアスを低減させると予測された。バイアスの影響がない過剰適応行動尺度の他者評価の推測は、過剰適応尺度の測定値に対して、上に凸の曲線関係になり、反応バイアスの存在が確認された。
本人担当部分:研究デザイン・データ分析・論文執筆 |