教員情報 |
ナガサカ イクヨ
NAGASAKA IKUYO 長坂 育代 所属 淑徳大学 看護栄養学部 看護学科 淑徳大学大学院 看護学研究科 看護学専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | エキスパートナースの実践知の伝承を促す教育プログラム―看護学生へのプログラムの適用と形成的評価 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 淑徳大学看護栄養学部・大学院看護学研究科紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 2,23-33頁 |
担当範囲 | 研究全般(計画立案、データ収集・分析、論文執筆) |
著者・共著者 | 長坂育代,後藤奈津美,坂下貴子 |
概要 | 目的:エキスパートナースの実践知の伝承を促す教育プログラムを看護学生に適用し、評価を行うことである。
方法:教育プログラムは、がん看護領域の専門資格を有する看護師2名の患者との関わりにおける回顧的思考発話を活用し、臨地実習前後に行う2回のワークショップで構成した。看護学生16名にプログラムを適用し、事前事後アンケートをもとに評価を行った。 結果:研究参加者の約9割が各ワークショップの内容に興味をもち理解できたと回答し、臨地実習前のワークショップでは、実施前よりも実施直後のSTAI状態不安得点が有意に低かった(p <.01)。プログラムを通して、研究参加者には、患者との関わりにおいて“患者から醸し出される空気感を捉える”や“患者に流れている時間や空間を大切にする”など、看護実践の背景にある看護師の思考や看護観が伝承されていた。加えて研究参加者は、臨地実習での患者との関わりの経験を言語化し共有するなかで、自身の看護実践に対する思考を深めていた。 結論:看護学生の臨地実習に対する不安を軽減し、看護実践に対する思考を醸成する場としての本プログラムの有用性と看護基礎教育への適用可能性が示された。 |