クボタ ミホ   KUBOTA MIHO
  久保田 美法
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 実践心理学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 心理学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/09
形態種別 学術論文
標題 老いの「索漠」考
執筆形態 単著
掲載誌名 淑徳大学大学院総合福祉研究科研究紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 24,43-58頁
概要 老いの一つの姿に、逆説的ではあるが、「みずみずしさ」というものがある(久保田,2016)。本稿では、不可避でありながらも見過ごされがちな、老いのもう一つの側面である「索漠とした」心象を考察した。このテーマについて考えるために、本稿では戦争体験の語りに着目した。高齢者の語りを聴いていると、時に「戦争のイメージ」と「老いるという体験」が重なるように思われることがある。老いとは一つの戦争であり、戦争体験者は、老いの過程で再び“戦士”になるともいえるのではないか。それは日常の中の秘かで孤独な闘いであるが、「老いの『みずみずしさ』」はそうした闘いから、時に生まれてくるものと考えられた。