ナカノ マサアキ   
  中野 正昭
   所属   淑徳大学  人文学部 表現学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/10
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 心座と三つの『トラストD・E』──一九二〇年代の演劇にみる〈アナーキズムの美学/コミュニズムの政治学〉──
執筆形態 単著
掲載誌名 『文芸研究』
出版社・発行元 明治大学文学部
巻・号・頁 (第106号),11-35頁
概要 歌舞伎役者・河原崎長十郎が中心になった劇団「心座」は、モダニズム派の作家・演劇人とプロレタリア派の作家・演劇人が集結して結成された。当初はモダニズム派だった河原崎がプロレタリア派へと作品傾向を変化させる契機となった作品がロシアの演出家メイエルホリドの『トラストD・E』(1928)の日本上演だった。本論では心座が上演したモダニズム派と、プロレタリア派の二つの『トラストD・E』の内容を検証し、河原崎を魅了したプロレタリア派の上演が、マルクス主義の思想面ではなく、アヴァンギャルドな演出面にあったことを明らかにした。