ミヤケ トシヒコ   MIYAKE TOSHIHIKO
  三宅 俊彦
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/02
形態種別 学術論文
標題 ベトナム北部の銭貨流通
執筆形態 単著
掲載誌名 ユーラシアの考古学
出版社・発行元 六一書房
概要 ベトナム北部で行われた筆者らの一括出土銭調査を基に、銭貨流通の様相とその歴史的背景を検討した。14~15世紀の資料は中国銭貨が主体となっており、日本の状況と似通っていることが明らかとなった。16~18世紀前半は私鋳銭が横行し、銭貨流通が混乱していた。その対処法として、流通銭貨を制銭と私鋳銭に分ける、二重構造が存在したことを示した。18世紀後半以降は自国通貨の時代を迎え、黎朝の景興年間に鋳造された銭貨が主体となる。また同時に、隣接する中国の雲南と銭貨が行き来していたことも判明した。さらに日本の長崎貿易銭や寛永通寳も流通が確認された。