ミヤケ トシヒコ   MIYAKE TOSHIHIKO
  三宅 俊彦
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/08
形態種別 学術論文
標題 サハリン州オハ地区出土の中国古銭コレクション
執筆形態 共著
掲載誌名 出土銭貨
巻・号・頁 (第34号)
著者・共著者 共著者:I.A.サマーリン、垣内あと(訳)、菊池俊彦(校閲)、中村和之(解説)
概要 I.A.サマーリン氏によるサハリン北部オハ地区で収集された出土銭貨に関する論考であり、その翻訳を日本で発表するにあたり、意義と解説を担当した。この論考でふれられている資料の多くは、かつてニヴフの集落のあったヴィスキ村で発見されたものであり、そのサハリン島での位置から、大陸からの影響が強いものと考えられる。報告された銭貨は126枚あり、中国の北宋・金・明・清のものであった。この資料では、北宋と金の銭貨に大銭の割合が高いことが注目される。それらには周辺部に孔が開けられているものが多く、貨幣ではなく装飾品として使用されたと考えられる。また、同様のものが北海道大川遺跡からも出土しており、サハリンから流入したことを示している。また清の銭貨については、背面に記された造幣局の検討から、これらの銭貨が北京の銭貨流通状況を反映したものである可能性を指摘した。
担当部分:p.105~107