ミヤケ トシヒコ   MIYAKE TOSHIHIKO
  三宅 俊彦
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/09
形態種別 解説
標題 チンギス・カン時代の住生活
執筆形態 共著
掲載誌名 チンギス・カンとその時代
出版社・発行元 同成社
巻・号・頁 206-233頁
担当範囲 2.最初の首都―アウラガ遺跡―
著者・共著者 ◎白石典之・三宅俊彦・笹田朋孝
概要 チンギス・カン時代の住居などに関して、その代表的な遺跡を紹介した。その中でチンギス・カンの本拠地であったアウラガ遺跡を担当した。アウラガ遺跡はモンゴル国東部ヘンティー県デリゲルハーン郡に所在する。チンギス・カンの一族の遊牧範囲にあり、当初冬営地であったものが帝国の拡大とともに都市としての機能を拡充していった。そのため、多くの固定式建築が存在し、それらのいくつかが調査されている。本稿では宮殿・住居・祭祀遺構・鍛冶工房などについて概要を紹介し、その特徴と時代背景について考察している。中でもチンギス・カンの宮殿が、壮大なものではなく固定式の方形の天幕であり、かなり質素なものであったことを確認したのは、モンゴルと日本の共同調査の成果として特筆できる。その宮殿は、後にチンギス・カンをはじめとする祖先を祀る霊廟として整備され、モンゴル帝国の聖地となったことも明になっている。