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教員情報 |
ニシオ タカシ
NISHIO TAKASHI 西尾 孝司 所属 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 介護福祉援助における実践価値の再検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学研究紀要 |
出版社・発行元 | 淑徳大学 |
巻・号・頁 | 50 |
概要 | 介護福祉援助においては援助活動の基盤となる「援助の価値観」を繰り返し検討することが重要である。
先行研究などでは、介護福祉援助の実践価値として自立、自己決定、自己実現などが挙げらることが多いが、それらについて詳細に検討したところ、それらの概念や判断基準には混乱があり、実践価値としては採用できないという結論に至った。 介護福祉援助における実践価値は利用者のニードと人権保障を基盤として考察すべきである。要介護者は日常生活行動に支障を抱えた人々であり、最も基本的なニードは「日常生活行為の再構築」であるため、第一の実践価値は「健康で文化的な日常生活の再構築」である。また、要介護状態となった人は、存在の意味や人生の意味を見失って苦しむことが多いことから、第二の実践価値は「実存の充実」である。実存は関係・自律・時間によって支えられているという村田久行の理論を基礎として考察すると、自立、自己決定、自己実現などは自律を充実させる一つの方法として位置づけることが可能だと考えられた。(平成28年3月刊行予定) |