教員情報 |
シライ イツコ
SHIRAI ITUKO 白井 伊津子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/09 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 『萬葉集』歌における枕詞・序詞と譬喩 ―その関係論の試み ―(査読付き) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 萬葉学会「萬葉」 |
巻・号・頁 | (第190号),11-30頁 |
概要 | 『萬葉集』における序歌は、景物の事象から人事への転換を基盤とする繰り返し的なあり方から、景物の事象による直喩的な人事の説明、そして隠喩的な一体化へという流れをもつ。対する枕詞のばあい、譬喩はその本質には属さないものの、主語・述語関係と並ぶ枕詞・被枕詞関係が、第二期の柿本人麻呂によって、隠喩の方法とされるに至っている。かかる序詞と枕詞における譬喩としてのありようは、詩文の譬喩表現の受容を通じて、人事に照らしつつ景物を分析的に捉え、ことばとことがらのとの関係、音と意味との一体的な関係を切り離してゆくという人麻呂の方法と緊密に関わっていることを説いた。 |