教員情報 |
シライ イツコ
SHIRAI ITUKO 白井 伊津子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/08 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 坂上郎女の枕詞の性格―家持の方法の前提として― (査読付き) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 筑波大学国語国文学会「日本語と日本文学」 |
巻・号・頁 | (第29号) |
概要 | 萬葉第三期に入ると枕詞の使用率は下がる傾向にあり、しかも単なる措辞的な例が増加してくることは否めない。ただし、人麻呂の方法を踏襲し、歌の文脈に関わるような枕詞を新たに案出する例も一方で認められる。とりわけ坂上郎女の場合、対句の構成・和の歌・枕詞の意図的な組み替えにその工夫が窺え、さらに、序詞的な枕詞の使用も見受けられる。このような枕詞の積み重ねがあってこそ、はじめて家持の表象性を喚起する枕詞の方法が可能になったと捉えた。 |