教員情報 |
モモエダ トモコ
Momoeda Tomoko 桃枝 智子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2019/05/04 |
発表テーマ | 子ども理解における詩的表現の試み:保育者を目指す学生の実習での体験を通して |
発表学会名 | 日本保育学会第72回大会 |
主催者 | 日本保育学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 東京都 |
発表者・共同発表者 | 桃枝智子・金允貞・松田笑美子 |
概要 | 本研究は、保育実習Ⅰを経験した4年制大学の学生(3年生)を対象に、子どもとの関わりについての振り返りを詩的表現によって言語化することを試み、学生が子どもとどのように再び出会い、子どもをどのように理解するのか、学生が書いた詩および振り返りをもとに検討した。その結果、学生は、実習の体験を詩的表現で言語化したことについて「リアルに場面を表現できた」「普通に書いただけでは、伝わらない子ども達のリズムを表現できた」「子どもとの関わりをよく振り返ることができた」「詩にしたことで大切にしたいエピソードとなった」と述べていた。詩的表現を通して学生は、自分が出会った子どもの心にじかに触れ、鮮やかにその情景を呼び起こすことによって、より深い子ども理解へと導かれたのではないだろうか。また一方で、学生は詩的に言語化することへの難しさも感じていたことがわかった。このことは、単なる難しさではなく、自分の言葉で自分が出会った子どもを的確に捉えようとする時に、言葉を選ぶ難しさであり、本当にその言葉で捉えて良いのかという子ども理解における謙虚さを表しているものではないだろうかという示唆が示された。 |