教員情報 |
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
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発表年月日 | 2014 |
発表テーマ | 試行カウンセリング場面におけるカウンセラーの共感的失敗に関するプロセス研究 |
発表学会名 | 日本心理臨床学会第33回秋季大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 試行カウンセリング場面において、クライエントが共感されなかったと感じた場面で、カウンセラーはどのような主観的感体験をしていたのか探索的に検討した。大学院生カウンセラーと学部生ライアントの6組の面接後のインタビューデータを分析対象とした。グラウンデッド・セオリー・アプローチを援用した質的分析の結果、カウンセラーの主観的体験に関する5つのカテゴリー(しっかりと相手の〈話を聴かねば〉、問題解決につながる助言などの〈思いを伝えたい〉、話を聴くべきか何か言うべきかといった〈「聴く」と「言う」の葛藤〉、相手からの評価を気にして〈気持ちが追い込まれる〉、落ち着きを取り戻すために〈気持ちを抑える〉)が、クライエントへの表出に関する2つのカテゴリー(相手が何か語るまで〈とりあえず様子を見る〉、相手に、問題解決の気づきを与えるために〈話題を変える〉)が生成された。これらの結果を受け、考察では、カウンセラーのネガティブな私的感情等が共感的失敗に関係する可能性について議論した。 |