教員情報 |
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
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発表年月日 | 2015 |
発表テーマ | カウンセラーの共感の失敗に関する質的研究―試行カウンセリングにおける“共感が伝わらなかった場面”と“伝わった場面”の比較― |
発表学会名 | 日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第17回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 共同報告者:田中寿夫・神信人 |
概要 | 試行カウンセリング内において、クライエントが“共感されなかった場面”と“共感された場面”で、その際にカウンセラーはそれぞれどのようなことを考え、感じていたかについて、対比して検討した。大学院生カウンセラーと学部生クライエントが実施した6組の面接を分析対象とした。グラウンデッド・セオリー・アプローチを援用した質的分析の結果、“共感が伝わらなかった場面”では、焦りの感情やカウンセラーとしての役割意識などといった{自分の気持ちに意識が向く}や、悩みの捉え方など{クライエントとのズレに揺れる}が、一方、“共感が伝わった場面”では、クライエントを理解するプロセスとその結果を示す{クライエントを理解しようと努める}や、クライエントに対する積極的で受容的、肯定的な感情の高まりを示す{クライエントに対して思いが向かう}がそれぞれ生成された。考察では、本研究の意義と限界について議論した。 |