教員情報 |
タナカ ノリヒロ
TANAKA Norihiro 田中 則広 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2010/12/18 |
発表テーマ | 1910年代の『京城』における活動写真上映実態分析:日本人向け常設館『大正館』及び『黄金館』を中心に |
発表学会名 | 第1回 日韓文化交流研究会 |
主催者 | 日韓文化交流研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館1階 メディアラボ2 |
概要 | 本研究発表は、植民地統治期の朝鮮、とりわけ、活動写真が流入して間もない頃の1910年代、在朝日本人が主導した活動写真興行の実態を考察したものである。当時、「京城」に存在した劇場「大正館」の新田耕市と、「黄金館」「有楽館」の早川増太郎の活動実態を中心として、1913年から1918年にかけての両者の取り組みや、上映作品の傾向を検討・分析した。その結果、新田は一般大衆に人気がある「剣戟」の上映に力を入れる一方で、早川は観客の反応を気にはしながらも、質の高い洋画の上映に積極的に取り組んでいたことが判明した。また、当時は上映作品以上に、活動弁士が入場客の数を左右していたことも活動写真興行において重要なファクターとなっていたことが読み取れた。 |