教員情報 |
ササベ サエ
雀部 沙絵 所属 淑徳大学 看護栄養学部 栄養学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2016/01 |
発表テーマ | 脂質異常症合併 2 型糖尿病患者における遊離脂肪酸(NEFA) 経年変化と測定意義に関する検討 |
発表学会名 | 第53回日本糖尿病学会関東甲信越地方会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 横浜市 |
概要 | 糖尿病患者における脂肪毒性の原因の一つとして、血清遊離脂肪酸(NEFA)値の上昇が知られているが、血清NEFAの経年変動が血糖コントロールに与える影響については検討されていない。その臨床的意義を検討するため、クリニックに定期通院している2型糖尿病患者のうち、脂質異常症を合併している103名の臨床検査データを抽出し10年間の経年変化を調査した。個体内の経年変動を、空腹時の血清NEFA、中性脂肪(TG)、血糖値(FPG)で比較すると、血清NEFAの変動はTGより小さく、FPGより大きかった。空腹値のNEFAは加齢に伴い上昇する傾向を認めた。糖尿病治療薬剤による影響では、BG薬投与後にNEFA低下傾向を示し、DPP-4阻害薬投与後にNEFA上昇傾向を示した。本研究により、脂質異常症合併2型糖尿病患者における血清NEFA値は既報の日本人健常者の血清NEFA値よりも高値であることが確認され、加齢により血清NEA値が上昇傾向を示したことから、加齢によるインスリン抵抗性増大の影響が示唆された。 |