ヤマシタ サチコ   YAMASHITA SACHIKO
  山下 幸子
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
発表年月日 2013/09/21
発表テーマ 障害者の地域自立生活を支える介助者の要件について
発表学会名 日本社会福祉学会第61回秋季大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 本研究の目的は、障害当事者による自立生活理念に根ざした介護保障運動の変遷を通し、介護資格制度にいかなる評価がなされていくのか、その制度について再考すべき点を明らかにすることである。この研究に取り組む理由は、障害者権利条約19条に示されるパーソナル・アシスタンスを国内で推進していくうえで、重要な検討課題の一つであると考えられるためだ。
 障害者運動の軌跡を追う中で、以下の点を明らかにした。重度障害者の生活に不可欠な介助においては、障害者本人が主体であり、障害者本人の決定や意志は尊重されること。2点目は、一人ひとりの障害者に必要な介助技術やコミュニケーションには個別性があり、それを介助者が習得するためには、徹底した「その人に即した」介助研修が必要であるという考え。3点目は、特定の障害者との継続した関わりを通し障害者と介助者との関係形成をはかることにより、介助技術だけではなくその障害者の障害特性・生活・希望や考えへの理解を深めることの重要視である。これらは、障害当事者運動の軌跡から介護資格制度全体に再考を迫る点である。