教員情報 |
ササベ サエ
雀部 沙絵 所属 淑徳大学 看護栄養学部 栄養学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2015/10 |
発表テーマ | 2型糖尿病患者における遊離脂肪酸測定の意義に関する検討 |
発表学会名 | 第27回いばらき医療福祉研究集会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 土浦市 |
概要 | 血中遊離脂肪酸(FFA)は、脂肪組織や血漿中性脂肪の分解により増加する。糖尿病患者では血中FFA値が上昇し、インスリン分泌低下、インスリン感受性低下等の脂肪毒性をもたらすとの報告があるが、2型糖尿病患者の血中FFA変動がその血糖コントロールや各臨床パラメータに与える影響について検討した報告はない。FFA測定の臨床的意義の検討を目的とし、定期通院中の2型糖尿病患者のうち、脂質異常症治療薬を服用している103名の患者臨床像を抽出した。空腹時血清FFAと中性脂肪(TG)、血糖値(FPG)の個体内変動を比較すると、TGの変動より小さく、FPGの変動より大きかった。空腹時FFA値の経年的変化として加齢に伴い上昇する傾向を認めた。薬剤変更による影響は、BG薬投与後にFFA低下傾向を示し、DPP-4阻害薬投与後にFFA上昇傾向を示した。脂質異常症合併2型糖尿病患者における血中FFA値は、既報の日本人健常者の血中FFA値よりも高値であることを確認した。加齢により血中FFA値は上昇傾向を認めたことより、加齢によるインスリン抵抗性増大がこの変化に関与している可能性が示唆された。 |