教員情報 |
ササベ サエ
雀部 沙絵 所属 淑徳大学 看護栄養学部 栄養学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2015/05 |
発表テーマ | BMI 20未満における耐糖能低下要因の解析 |
発表学会名 | 第58回日本糖尿病学会年次学術集会 |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 下関市 |
概要 | 2型糖尿病はインスリン分泌不全とインスリン感受性低下によって発症するが、非肥満の症例における糖尿病発症要因は十分には明らかにされていない。健康診断2次健診で75g経口糖負荷試験を施行したた4763例について、BMI20未満、20以上25未満、25以上30未満、30以上の4群に分け、さらに負荷後血糖値によりNGT、IGT、DMの3群に分けて、耐糖能低下要因を検討した。NGT、IGT、DMいずれの群でも、BMIの上昇によりインスリン感受性は段階的に低下した。NGT、IGT、DM各群でBMI<20、20<BMI<25、25<BMI<30、30<BMIの4群を比較するとインスリン感受性 はBMI<20群で最も高く、BMIの上昇に伴い段階的に低下した。インスリン分泌能はDMのBMI<20群が20<BMI<25群よりも有意に低下していたが、NGTおよびIGTでは両群に有意な差は認められなかった。BMI<20群では半数近くがBMI<18.5のやせに属し、明らかなインスリン感受性低下が認められないにもかかわらず、糖尿病と判定される割合が4.7 %存在した。これらの群の耐糖能低下要因がインスリン初期分泌能低下であったことは、日本人に多い非肥満糖尿病の成因を考える上で示唆に富む結果である。 |