|
教員情報 |
|
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
|
| 発表年月日 | 2023/11/05 |
| 発表テーマ | 初任者スクールカウンセラーのリアリティショックを通じた職業的アイデンティティの発達:QUAMを援用した1事例の分析 |
| 発表学会名 | 日本質的心理学会第20回大会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | ポスター |
| 単独共同区分 | 共同 |
| 発表者・共同発表者 | 田中寿夫・神信人・我謝昌樹 |
| 概要 | 本研究では、初任者スクールカウンセラーのリアリティショックを通じた職業的発達プロセスについて明示することを試みた。インタビュー内容を逐語化し、対話的自己論に基づく分析法であるQUAM(Aveling et al, 2014)を援用して分析した。その結果、就職後数カ月間、大学院で学んだ知識や経験が現場で通じないことに衝撃を受け自信を見失うなど【見えなくなる私】が強かった。その後、「同業職の先輩や養護教諭からの支えとなる声」に触れる中で【ひとりではない私】が強まり、さらに「教諭達の真に子どもを思う気持ちが伝わる声」も聴こえてきたことで、職種を超えて同じ思いを持っていることに共振する基盤となる【支援信念としての私】が生じていた。そして、【一歩踏み出そうとする私】との自己内対話がなされる結果、最終的に教諭との連携を前提に自らの専門性が明確化された【この場で働く心理専門職としての私】が生まれていた。 |