マツオ カナ   MATSUO, Kana
  松尾 加奈
   所属   淑徳大学  アジア国際社会福祉研究所 所属
   職種   准教授
発表年月日 2025/07/12
発表テーマ 国際ソーシャルワークの可能性(2)-ソーシャルワークは「インディジナス」で何を語っていたのか?-
発表学会名 第31回日本女子大学社会福祉学科社会福祉学会
主催者 日本女子大学社会福祉学科
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 日本女子大学目白キャンパス120年間地下1階12001教室
発表者・共同発表者 松尾加奈
概要 本報告では、欧米の学術雑誌のデータベースを活用し、ソーシャルワーク研究者たちがインディジナスをどのように語っていたかを探索した。アジア太平洋地域のソーシャルワーク教育においては、国際ソーシャルワークが西洋ルーツのソーシャルワークと同義に捉えられている可能性がある。一方、西洋のソーシャルワーク研究者たちには「ソーシャルワーク教育が伝播する以前よりソーシャルワークが存在している」という前提があった。しかし、専門職業化(professionalization)と、人材育成カリキュラム検討を進める中で、インディジナスな教材開発より、「ソーシャルワークをいかに教えるか」が重視され、継続的な議論、開発は進められてこなかった。indigenousには、「未知の、その土地に根ざした存在」という意味が含まれていた可能性がある。ひいては、「西洋からの視点」と「伝播された先の視点」では、indigenousの捉え方が異なると考える。伝播された先のindigenousの多様性もある。インディジナスを「誰の、どの視点でとらえるか」は、デコロナイゼイション(decolonization)議論と根底でつながっており、ソーシャルワークとは何かを再考する貢献になると考える。