教員情報 |
ナカノ マサアキ
中野 正昭 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/12 |
発表テーマ | 侠客と女剣劇――籠寅興行部と大江美智子一座にみる大衆演劇の興行展開―― |
発表学会名 | 国際シンポジウム「移轉的大眾戲劇:民眾記憶的顯影與體制的重建」 |
主催者 | 主催:台湾国立台北芸術大学(台湾・台北市)、共催:立教大学アジア地域研究所(日本) |
学会区分 | 国際学会 |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 台湾国立台北芸術大学・オンライン |
概要 | 国際シンポジウム
侠客として知られた保良浅之助が経営した籠寅興行部は、下関を拠点に、大正・昭和期に大衆演劇の全国興行を実現した。一般に大衆演劇は、前近代的なドサ回り興行として知られているが、実際には演劇ジャンルとしての人気の獲得及びその興行ルートの確立は、松竹、東宝などの大資本興行会社による全国事業と同時期の近代演劇の商業展開を示す出来事だった。なかでも籠寅興行部の場合は、昭和戦時期に情報局が指導した国民演劇運動に応じる形で大衆演劇の地位向上にも貢献した点で重要な役割を果たした。本発表では籠寅興行部が力を入れた女剣劇・大江美智子一座を例に、大衆演劇興行の全国展開の過程、国民演劇に於ける大衆演劇の躍進を明らかにした。 |