教員情報 |
アナミズ チヒロ
穴水 千尋 所属 淑徳大学 看護栄養学部 看護学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2024/08 |
発表テーマ | 成人看護学実習において終末期患者を受け持った看護学生の実習における困難 |
発表学会名 | 第34回日本看護学教育学会学術集会 |
主催者 | 日本看護学教育学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 佐佐木智絵 井上菜穂美 坂井志織 穴水千尋 岩崎紀久子 |
概要 | 3年次に行う成人看護学実習では、同一病棟で実習を行っていても、治癒を目的とした積極的治療期の患者を受け持つ学生と、終末期の緩和目的の治療を受けている患者を受け持つ学生がいる。本研究は、成人看護学実習において終末期患者を受け持った学生が、実習遂行上感じた困難を明らかにすることを目的とした。成人看護学実習で、終末期における緩和的治療を受けていた患者を受け持った学生に半構造インタビューを行い、質的記述的に分析を行った。
学生が感じていた困難さには『患者の状態を把握することが難しい』『ケアの入り口がわからない』『自分がかかわることの申し訳なさ』などがあるということが明らかになった。 終末期の患者は複雑で、学生はどのように患者を捉えてよいのかに戸惑っていた。また、回復や退院といった捉えやすいゴールも見つけられず、患者に訪れる死と、そこに向かうプロセスにどのように関わるべきか悩み、自分のケアの意味を見出せないでいた。教員は、このような学生の状況を否定せず、ロールモデルを示し、看護師のケアの意味を解説しつつ、学生が行っているケアを意味づけるようにかかわることの必要性が示された。 |