教員情報 |
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
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発表年月日 | 2022/10 |
発表テーマ | "物語る自己視点"の変化に関する質的研究-対人プロセス想起法におけるカウンセラーの自己についての語りに着目して- |
発表学会名 | 日本質的心理学会第19回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 神信人・緒方淳 |
概要 | 本発表では、カウンセラーが自ら実施した試行カウンセリングの録画データを質問者と視聴しながら、各場面での体験について話し合う対人プロセス想起法訓練において、カウンセラーの「語り」がいかに変化するのかについて報告する。大学院生カウンセラーと臨床心理士の質問者による一組の対話データを対象とし、カウンセラーの自己についての語りに着目して分析を行った。結果、視聴直前では「その時(試行カウンセリング時)の自己」視点からの語りが中心であったのに対して、視聴と質問者との話し合いを通じて「今(視聴時)の自己」視点が派生し、次第に「今の自己」視点が参照基準となって「その時の自己」を解釈する語りが現れるなど、「物語る自己の視点」が変化していた。また、その変化を基盤に「未来(今後)の自己」について質問者と話し合う中で、「今の自己」を「今の自己」視点から省察し、自己理解の深化や拡張を得ている語りも現れていた。 担当:データ収集、分析 |