教員情報 |
ヤマモト イサオ
YAMAMOTO ISAO 山本 功 所属 淑徳大学 コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2016/10/10 |
発表テーマ | ストーカーについての実態調査(2)-ストーカー行為に影響を及ぼす要因についての回顧的研究- |
発表学会名 | 日本グループ・ダイナミックス学会第63回大会 |
主催者 | 日本グループ・ダイナミックス学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 九州大学 |
発表者・共同発表者 | 金政祐司・石田 仁・島田貴仁・山本 功・荒井崇史 ( |
概要 | インターネット調査会社のモニターを対象に調査を実施した。18歳から39歳の女性5,000名、男性4,987名の計9,987名(平均年齢、26.07歳(SD=6.41))に対してスクリーニング調査を行い、過去5年間に交際相手あるいは配偶者と別れを経験したことがある回答者を選別し、かつストーカー被害・加害経験の程度を測定した。愛着不安ならびに自己愛が、交際時の関係性に対して、さらに、それらがストーカー的思考、ストーカー行為に対して影響を及ぼすというモデルについて検討を行うため、それら変数間に階層性を敷いて共分散構造分析を行った。愛着不安は、交際時の関係性を経ずにストーカー的思考に対して正の影響を及ぼしており、愛着不安は、別れた後のストーカー的思考を高めること、さらに、そのことによってストーカー行為が誘発されやすいことが示された。自己愛については、交際時の相手に対する甘えを高め、さらに、その甘え的なつきあい方が別れ後のストーカー行為を上昇させていた。また、交際時に相手に唯一性を感じているほど別れ後に怒りを、相手を優先しているほど侵入的思考を経験しやすく、さらに、それらのことがストーカー行為を誘発させていた。 |