教員情報 |
イシワタ ヒロシ
石綿 寛 所属 淑徳大学 地域創生学部 地域創生学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2020/02 |
発表テーマ | 「安心・安全な金融制度」という問題 |
発表学会名 | 中央大学政策文化総合研究所「朝鮮史研究と日本史研究の接点―朝鮮半島と日本の共生をめざして―」プロジェクト合宿研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 本報告では,現代の金融すなわちモダン・ファイナンスに対する批判を対象として報告をした。そして,その中で,モダン・ファイナンスに対峙するものとして言及されている「安心・安全な金融制度」という言説(およびそれに伴う実践)を問題として議論した。「安全・安全な金融制度」とは,現代の後期近代社会において持続可能性が疑われるだけでなく,モハマド・ユヌスがマイクロクレジットの中で議論したように,あくまで収益を最大化する金融のあり方を存続させることであり,金融という投資や収益を上げる実践に対して人々をしばりつける機能をすることである。その結果,金融が形成してきた根源的な差別の問題(「信用に値されるもののみが金融にアクセスできること」)は放置されることを発表した。 |