カンノ ミチオ   
  菅野 道生
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
   職種   教授
発表年月日 2024/06/16
発表テーマ 「住居荒廃(いわゆるごみ屋敷)」の実態と課題-東北地方A自治体の実態調査結果から-
発表学会名 日本地域福祉学会第38回大会(文京学院大学)
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 高木善史,菅野道生,堀内聡,岡部健二郎
概要 東北地方A自治体における「住居荒廃」世帯の実態明らかにし、「住居荒廃」に至る要因や課題を検討することを目的とする。
住居荒廃世帯は、高齢、単身、精神疾患、生活困窮などの個人的、心理的、経済的問題を抱えていることが明らかとなった。
家族や近隣の地域住民から孤立の問題もみられ、孤独・孤立の予防策が課題と考えられた。
対象地域を都市地域、農村地域に分けた場合、都市地域で多く確認された。同じ自治体内であっても、都市地域、農村地域それぞれの住居荒廃の特徴を検討する必要があることが示唆された。
ごみの分別問題は、現在の周知方法では十分ではない可能性があるため、分別やごみ出しへの対応を検討する必要があると考えられた。
溜め込んだ物はごみではなく、本人にとって宝物であることを踏まえた支援、介入が必要である。
住居荒廃の第一発見者の約9割は市民である。本研究の主な回答者も地域住民であることから、自治会や民生委員への啓発や協力関係が重要と考えられた。