ワタナベ マスミ   
  渡辺 真澄
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 看護学科
   職種   助手
発表年月日 2025/10/29
発表テーマ 介護予防サポーター活動と関連する要因:サポーター活動、主体的な教室運営、活動年数
発表学会名 第84回日本公衆衛生学会学術集会
主催者 浜松医科大学
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 静岡県静岡市
発表者・共同発表者 坂本亜佳音、川瀬智也、渡辺真澄、桝谷哲平、渡邉多恵子
概要 在留外国人中高年者の日常生活支援ニーズを包括的に明らかにすることを目的として、A市に居住する40歳以上の在留ブラジル人およびフィリピン人を対象に、自記式質問紙を用いた横断研究を実施した。分析では、生活機能(リスク/非リスク)を目的変数、その他の要因を説明変数として、単変量および多変量ロジスティック回帰分析を用いた。解析対象はブラジル人105人、フィリピン人44人の計149人であり、在留外国人における転倒リスクやうつ傾向の割合は、A市の日本人高齢者と比較して高いことが確認された。特にフィリピン人では転倒リスク38.6%、うつ傾向44.2%だった。運動機能低下や転倒リスク、口腔機能低下に関連する要因として主観的健康感が挙げられ、母国同士の交流は口腔機能や認知機能の維持に、日本人との交流は閉じこもり傾向の軽減に寄与する可能性が示唆された。これらの結果から、在留外国人が地域で健康かつ自立して生活するためには、身体的・心理的健康の維持、社会的交流の促進、生活機能リスクへの対応が重要であり、言語的・文化的障壁を緩和し多文化的視点を取り入れた支援の構築が求められる。