ワタナベ タエコ   Taeko Watanabe
  渡邉 多恵子
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 看護学科
    淑徳大学大学院  看護学研究科 看護学専攻
   職種   教授
発表年月日 2025/10/29
発表テーマ 在留外国人中高年者の生活支援ニーズに関する研究:生活機能の現状とリスク要因
発表学会名 第84回日本公衆衛生学会総会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 静岡
発表者・共同発表者 川瀬智也、坂本亜佳音、渡辺真澄、桝谷哲平、渡邉多恵子
概要 本研究は、在留外国人高齢者(ブラジル人・フィリピン人)と日本人高齢者の健康・生活状況を比較し、地域支援の課題を明らかにした。分析の結果、ブラジル人は身体機能が比較的高い一方、フィリピン人は身体・生活機能が低く、転倒リスクも高かった。また、在留外国人高齢者はいずれも日本語による会話機会が少なく、家族との日本語使用も限定的であった。さらに、口腔機能低下、転倒リスク、うつ傾向、閉じこもり傾向はいずれも在留異国人高齢者で高い割合を示し、生活や社会参加を阻害していた。これらより、言語的孤立を背景とした社会的つながりの弱さが心身機能の低下と関連する可能性が高く、多言語支援、口腔ケア、生活支援、社会参加促進を含む包括的な地域支援体制の強化が必要である。