タナカ トシオ   
  田中 寿夫
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 実践心理学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 心理学専攻
   職種   助教
発表年月日 2016
発表テーマ 初心者カウンセラーを対象としたIPRトレーニングの意義に関する質的研究
発表学会名 日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第18回大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 共同報告者:田中寿夫・神信人
概要 カウンセラーが自ら実施したカウンセリングの録画VTRを質問者と共に見返しながら、各場面での体験を検討し合うといった対人プロセス想起法訓練(以下、IPR)の意義などについて検討した。5組の大学院生カウンセラーに対して、それぞれ録画VTRを用いてIPR訓練を実施した後、その際の体験についてインタビューし、その内容について質的に検討した。その結果、IPR時にカウンセラーは、VTRの視聴により、“自らの言語的・非言語的介入の特徴”だけでなく、それがクライエントからどのような反応を引き出すのかといった“両者の相互作用”についてまで客観的かつ詳細に分析する視点が促進されていた。さらには、自身の無意識的な考え方や介入の癖など“今後の訓練課題”についての気づきが高まることも示された。また、それらの気づきは、研究者との間に安心できる関係性が構築された上で、研究者の支持的な興味に基づく質問を受けることでも促進されていた。