教員情報 |
マツモト ヨシエ
松本 良恵 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2022/09 |
発表テーマ | 社会的価値志向性とモデルフリー・モデルベース学習 |
発表学会名 | 日本社会心理学会第63回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 京都橘大学 |
発表者・共同発表者 | 小口峰樹・李楊・松本良恵・清成透子・山本和彦・杉浦繁貴・坂上正道 |
概要 | 自他間で資源分配をする際、自己利益を優先するか(向自己的)他者利益を優先するか(向社会的)、といった選好は、社会的価値志向性(SVO)と定義される。社会的意思決定には領域普遍的な意思決定システムが影響すると考えられている。具体的には「モデルベース(状態間の遷移確率を推定しながら環境の内部モデルを構築し、このモデルを用いて状態-行動価値を推定する)」と「モデルフリー(報酬につながった行動を直接的に強化・反復する)」の2つである。本研究では、こうした領域普遍的な意思決定システムが社会的価値志向性とどのように関連するかを調べた。その結果、向自己主義者はモデルベース学習により強く依存して課題構造を学習し、向社会主義者より早く最適な選択肢に到達することが示された。社会的意思決定は、領域普遍的な学習機構が用いられているという仮説を支持する結果だと考えられる。
本人担当部分:実験デザイン・実験実施・原稿修正 |