マツモト ヨシエ   
  松本 良恵
   所属   淑徳大学  人文学部 人間科学科
   職種   助教
発表年月日 2023/12
発表テーマ COVID-19の身近な感染脅威が大学生の予防行動に与える影響 -行動免疫システムの観点からの検討-
発表学会名 日本人間行動進化学会第15回大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 北海道大学
発表者・共同発表者 井上裕香子・清成透子・松本良恵
概要 行動免疫システム(BIS)は人々が感染症から身を守るために進化的に獲得した、病原体の手がかりを検知し回避するための一連の認知・行動傾向である。ただし回避にはコストを伴うため、BISは感染脅威の手掛かりに反応して活性化し、感染回避の利益が高い状況でより強く働くとされる(帰納的柔軟性)。現実のパンデミック下におけるBISの働きを調べるため、本研究では大学生のCOVID-19パンデミック下での行動を検討した。具体的には、BISが機能的柔軟制を持つならば、身近に感染者がいる人の方が予防行動をとると予測し、オンライン調査を実施した。その結果、予測に反して、身近に感染者がいる人はそうでない人より感染回避反応が低く、予防行動を行っていなかった。大学生では、感染リスクと、人間関係維持による利益のトレードオフが起きていると考えられる。
本人担当部分:データ分析