教員情報 |
マツモト ヨシエ
松本 良恵 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2023/12 |
発表テーマ | 相互作用場面における相互独立・相互協調的人物に対する選好 |
発表学会名 | 日本人間行動進化学会第15回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 北海道大学 |
発表者・共同発表者 | 比留間圭輔・井上裕香子・松本良恵・清成透子 |
概要 | 心の性質の文化差を扱う文化心理学のトピックの一つに文化的自己観がある。欧米では自己を独自の存在と捉える相互独立的人間観を持ち、東アジアでは自己を他者と重なり合った存在と捉える相互協調的人間観を持つと考えられている。山岸と橋本は適応的視点からこの自己観を再考し、日本人が示す相互協調性は必ずしも個人の“選好”ではなく、周囲からの排除を回避するための行動傾向だと論じた。橋本(2011)は、日本人は本心では相互独立的な人に好意的だが、周囲が相互協調的な人を好意的に評価すると予測するため、自身も相互協調的に振る舞うことを明らかにした。本研究では回答者自身の利害に直接影響するような相互作用の当事者である場合を想定させ、同様の結果が得られるか検討した。その結果、基本的には橋本(2011)の知見は再現されたが、協働作業場面では回答者が相互協調的な人をより選好する可能性が新たに示唆された。
本人担当部分:データ分析・原稿修正 |