ヤマシタ サチコ   YAMASHITA SACHIKO
  山下 幸子
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
発表年月日 2004/10/10
発表テーマ 障害者と健常者、その関係性をめぐる模索―1970年代の障害者/健全者運動の軌跡から―
発表学会名 日本社会福祉学会第52回全国大会
学会区分 全国学会
単独共同区分 単独
開催地名 東洋大学
概要 本報告では、1970年代関西における障害者/健全者運動の展開過程、および運動組織の解体をめぐる過程を追った。特に運動組織解体期である1977年の様子から、当時の介護者数の逼迫、増大する自立障害者の主張、運動の思想と現実との矛盾についてまとめている。関西の障害者運動においては、1977年に障害者側から、介助グループである「グループゴリラ」やその他健全者運動組織に対し「緊急アピール」という、健全者の意識構造や障害者を軽んじる行為を指摘する文書を発表している。その文書を発端として、関西の障害者運動は数年のうちに解体に至っている。本報告では、そうした事実を資料をもとに明らかにしつつ、どうしてそのような状況が起きたのか、その後どのような運動展開をたどったのかを明らかにしている。
 本報告の内容は、『障害学研究1』(2005年8月)で論文として発表している。