ヤマシタ サチコ   YAMASHITA SACHIKO
  山下 幸子
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
発表年月日 2015/11/07
発表テーマ 障害当事者運動と介護派遣・公的介護保障要求──主に1980年代大阪における運動から
発表学会名 障害学会第12回大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 関西学院大学
概要 本報告の目的は、1980年代大阪の障害当事者運動において、公的介護保障という発想に至り、その実現を目指してきたプロセスを明らかにすることである。研究結果は以下のとおりである。1980年代障害者運動での介護に関わる認識の変化をまとめると、介護保障の責任は障害者と健常者との個の関係のなかで交わされるものではなく行政にあるという認識は、運動の方向性を大きく変えていった。それとともに、運動の形態としても障害者と健常者が共同しての組織として行政交渉を重ねていくスタイルに、そして行政との交渉を重ねていくために実態を把握し、要求の根拠を明確に提示する方向へと移っていくことになる。そして、介護保障を行政に求めるとともに、障害者運動組織自らが介護派遣をシステム化し、供給していくこととなる。そこには、介護を有償化し、システム化することで社会的な労働へと向ける方向性があったのである。