ナカノ マサアキ   
  中野 正昭
   所属   淑徳大学  人文学部 表現学科
   職種   教授
発表年月日 2009/02
発表テーマ ローシー・オペラと浅草オペラ、その〈連続〉と〈断絶〉──小松耕輔訳『椿姫』を中心に──
発表学会名 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE演劇・映像の国際的教育研究拠点
単独共同区分 単独
開催地名 早稲田大学
概要 音楽家の小松耕輔が翻訳・脚色を担当した二つのヴェルディ作曲『椿姫』公演――①元帝国劇場歌劇部の指導者だったジョヴァンニ・ヴィットリオ・ローシーが組織した「ローシー・オペラ」の大正7年2月公演、②浅草オペラの「オペラ座」の大正8年11月――の台本を比較し、本格オペラを目指したローシー・オペラと大衆オペラを目指したオペラ座での翻訳オペラ上演の相違を検証した。これにより、ソーステクストに忠実だったとするのが定説だったローシー・オペラに音楽、歌曲の省略が多かったこと、オペラ座は分割上演によりほぼ全曲上演を実現したこと、ソーステクストの持つ道徳律を日本的に再解釈して上演したことを指摘した。