ヤマニシ テツヤ   YAMANISHI TETUYA
  山西 哲也
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 教育福祉学科
   職種   准教授
発表年月日 2009/10
発表テーマ バスケットボール指導の実践報告(1)指導者,被指導者の双方向の視点から
発表学会名 日本教科教育学会第35回大会
単独共同区分 単独
開催地名 於金沢大学
概要 本研究では,バスケットボール指導に関する実践を,指導者側,被指導者側の双方向から観察・記述し,分析した報告である。 結果,指導者は技術・戦術が中心であり,指導法も分習法から全習法へと段階をおっている。そして,技術・戦術に関する指導内容だけでなく,意欲を喚起させる行為(言葉掛け),そして指導者の自己意識の認知に分類できた。被指導者は,始めは文章も少なく内容も乏しく,技術中心に述べられているに過ぎなかったが,次第に自分の想いが語られ,意欲的に取り組む姿勢も見られた。 指導が正しく伝わっているのか検証した。そこで同一日の記述で両者が同じ意味合いを述べているのをまとめると,第7日目ではドリブルに関する2項目,第8日目ではパスとシュートに関する2項目,第9日目ではドリブルとパスに関する2項目,第10日目ではシュートに関する1項目である。これを見る限りでは,指導内容が被指導者の意識に伝わっているとは言い難い。指導者は多くを教えているが,被指導者にはほんの一部分しか意識されていないのが明確にされた。