ヤマニシ テツヤ   YAMANISHI TETUYA
  山西 哲也
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 教育福祉学科
   職種   准教授
発表年月日 2005/09
発表テーマ 体育科教師が意識する指導目標
発表学会名 日本教科教育学会第31回大会
単独共同区分 単独
開催地名 於北海道教育大学
概要 多くの研究で教科体育の目標とすべき内容が述べられているが,それらは複数化しており,多様であるが,内容を大きく分けると身体活動(運動能力を高める)と人間形成(情緒面)を目標としていることが分かる。しかし,実際の教育現場で,この2つの目標を意識して授業を展開しているとは考えられない。よって本研究の目的は体育科教育の理論や理想における目標でなく,実際に教育に携わっている保健体育科教師に調査を行い,実践されている教科体育の目標を明らかにする。 調査の結果,教科体育の目標は同一学校において同一の指導目標ではなく,教師の意識による独自性によって目標が設定されており,目標は教科として複数になっている。そのことにより,教科体育の目標が教科として統一されていないことで,生徒にとっては,教科体育をおこなう意味が不明確になっていると考えられる。また,教科体育の主な目標は身体面と情緒面の成長である。体育目標は,生徒の人間形成に重きを重く傾向がある。教師個々により,目標が異なる要因として考えられるのが,学生時代に指導されてきた教師自身の経験やこれまでに指導してきた生徒の違いであると考える。