ミヤケ トシヒコ   MIYAKE TOSHIHIKO
  三宅 俊彦
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
発表年月日 2010/01
発表テーマ サハリンにおける出土銭貨研究の現状と課題
発表学会名 国際研究集会「環オホーツク海域地域における前近代交易網の発達と諸民族形成史の研究」
学会区分 国際学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 北海道大学の天野哲也教授を研究代表とする科研の研究集会である。この科研には分担研究者として参加している。発表では、サハリンから発見された出土銭について報告したイーゴリ=A.サマーリン氏の論考を紹介し、その上で相関する問題を検討した。サハリンから出土する北宋銭は、日本経由で流入した可能性を指摘し、その一方で大銭の一部は沿海州経由で装飾品として持ち込まれた可能性を指摘した。また清朝の銭貨に京師で鋳造されたものが多いことから、北京を中心とする中国北方の銭貨流通の状況を反映しており、中国北部からサハリンへもたらされたと考えた。さらにサハリンでは発見が報告されていないが、その周辺地域から寛永通寳が出土している事実を示し、寛永通寳が将来的に発見される可能性を指摘した。